裄曲りの考察

『 裄曲がりの考察 』

後身幅と肩幅の差(裄の曲がり)は近年の仕立ての悩みどころ
着物は洋服と違い縫い込みの生地を裁ち落とさないため、内側で吊れないように
『 熱可塑性 * 』 を利用し、コテで生地を表地に添うように移動させる処理を行います。
※ 物質に熱を加えて柔らかくし、冷やすと再び固く なる性質

こちらは肩幅と後幅の差が
1寸5分(5.7c)
※縫い代を含めると1寸6分
そして反物幅は広めの1尺5分(40c)
👉反物幅が広くなると縫い込みも多くなりコテ処理は難しくなります。

生地を収まりの良い位置に移動させ、戻らないように固定することで美しいフォルムと着心地の良さを実現します✨